4月5日から4月19日は、二十四節気の第5番目となる「清明」(せいめい)です。暦便覧にあるように「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」として、寒さもすっかりやわらいで、様々な花が咲き、新芽が芽吹き万物が美しい季節です。

七十二候は第13候「燕、きたる」です。
4月5日から4月9日までは清明の初候にあたり、青空の下、ツバメが南からやってきて、子育てを始める時季です。

この時期、春の訪れを知らせてくれるものの1つに「野蒜のびる」があります。古くから万葉集にもうたわれ、山野に自生し、野蒜摘みが楽しまれたそうです。葉は小葱のような姿で萌え、地下茎の球根ごと掘りおこし、さっとゆでると、かすかな香りと甘みで、特製の酢味噌でいただくとおいしい山菜です。ぜひ、この時期ならではの春の味覚をお召し上がりください。